印刷・紙業界の方々なら誰もが知っている「印刷メディアビジネスの総合イベント『page2018』」が今年も開催されます。
【開催概要】
開催期間: 2018年2月7日(水)〜9日(金)
場 所 :池袋サンシャイン
コンベンションセンター
主 催 :公益社団法人日本印刷技術協会
これまで弊社は、(株)シオザワ単独ブースで2015~2017年に3年連続で出展し、また同時に、2017年は東京洋紙協同組合の一員としても組合ブースの出展に協力して参りました。
さて今年は?
考えあって弊社単独での出展はいたしませんが、東京洋紙協同組合は出展いたしますので、弊社も組合の一員として引き続き組合ブースの出展に協力して参ります。
ということで、『page2018』の開催も近づいてきたことですし、今回は東京洋紙協同組合のPRを兼ねて組合のブランド品『パピルプラス』をご紹介したいと思います。
■『パピルプラス』とは
まず始めに、東京洋紙協同組合の説明を簡単にしておきます。
設立は、1960(S35)年6月。東京都にある紙卸商6社が集まって組織しました。
中小企業等組合法に基づく事業協同組合で、共同事業として、オリジナル商品(紙)の開発と育成を行っています。特殊紙を専門に取り扱い、国内で有数の販売組織として知られています。過去に東京都より2度モデル組合の指定を受けています。現在は組合員8社、取扱商品33銘柄になっています。
そしてその取扱商品33銘柄の総称が『パピルプラス』なのです。
ではその『パピルプラス』。
まずはネーミングについて触れておきます。
カタカナで「パピルプラス」、英語表記では「PAPYRU+」。
これってどんな意味? 何となくわかちゃいますかね?
紙の起源である古代エジプトの「パピルス」に、未来へ向けてプラスαの提案をする「プラス」を組み合わせて『パピルプラス』と名付けました。
いにしえと未来をつなぎ合わせるなんて、ちょっとステキでしょ?!
ちなみに声に出して「パピルプラス」と言ってみてください、破裂音が3回も出てきて6文字なので、ちょっと言いづらかったりしませんか……。(特に飲酒した時など。笑)
なので、人によっては「パピプラ」なんて言ったりもします。
■『パピルプラス』商品群
全33銘柄をカテゴリー別に分けると以下のようになります。
【マット系】
サンサンケント
サンマット
ピズムマット
ミルフィーマット
ロストンカラー
ワンシック
ワンシャルマン
【グロス系】
両面クロームカラー
片面クロームカラーN
【マット系(ファンシー系)】
アヴィオン
アラモード
グラシア
サンシオン
サンルーマー
ブライトーン
モンテシオン
モンテルキア
【アイボリー系】
アリエス
サバンナ
サンファイン
サンレイク
ニューアポロ片面
【ダル系】
ジャンダルコート
T.Oダル
リビエラN
ワンダルアートN
【ファンシー系】
オパール
サイタン
ディアマンテトレーシング
テンカラー
テンカラーエンボス皮しぼ
テンテンレザー
ニュートーン
在庫は弊社倉庫「リゾン有明」(東京都江東区有明)にございますし、東京洋紙協同組合の倉庫も近隣(江東区有明)にありますので、お待たせすることなくご提供できます。
■各商品の特徴
『パピルプラス』ブランドを代表する商品をいくつかピックアップして、その特徴をご紹介します。
【テンカラーエンボス皮しぼ】
皮独特の微妙なシワの美しさを、エンボス加工によって紙に再現した、特殊紙の代表銘柄です。
企業や官庁の発行する統計資料や社内資料の表紙。見積書・提案書などの表紙ファイル。簡単な冊子の表紙。などによく使われます。「あ~、この紙よく見る」というようなガリバー商品です。
エンボスのパターンが比較的やさしいので、オンデマンドプリンターで印刷しても、トナーがエンボスにしっかり定着し綺麗に表現ができます。
1979年4月発売 王子エフテック株式会社 特抄品。
【ワンダルアートN】
白磁を想わせる白さを持ち、鏡面のような平滑性と味わい深い光沢を持つ紙面です。
インキ受理性とシャープな網点再現性に優れ、鮮やかなインキ発色と、きめ細やかな品位ある光沢が得られます。
オフセット印刷では上記の特徴が活き、且つオンデマンド印刷とも相性がいいので、オフ印刷したものとオンデマンド印刷したものを合わせて製本するようなハイブリッド印刷での使用にも効果的な紙です。
1986年3月発売 王子製紙株式会社 特抄品。
【ワンシャルマン】
抜群の白色度で際立つ白さの紙面は、不透明度も高く再現性豊かな高級印刷用紙です。レーザープリンターやインクジェットプリンターなどにも対応したマルチペーパーです。紙腰は強靭で加工適正にも大変優れ、3規格7連量のラインナップで薄物から厚物まで幅広い用途にお応えします。
2015年5月発売 リンテック株式会社 特抄品
【ロストンカラー】
記念すべき組合品第一号商品で、我々にとっても大変思い入れがある商品です。
精選された特殊カラーにより、白紙面・印刷面両方の光沢を抑えた(いわゆるマットマット)最も知名度の高い高級艶消しアート紙です。
商品名の由来は、艶消し(ロスト)から取られています(当時のセンスが感じられます)。
1961年7月発売 神崎製紙株式会社(現王子製紙)特抄品
【テンカラー】
1966年8月発売。当初は10色よりスタート。これが商品名の由来です。現在は23色になっています。
色むらが少ない上に、表裏差も少なく、同一連量間の紙厚のばらつきが少ない、色カード紙です。「パピルプラス」ブランドのエース的商品です。
王子エフテックス株式会社 北越紀州製紙株式会社 特抄品
【モンテシオン】日本製紙石巻工場復興支援商品
最高クラスの嵩高を誇る多機能ペーパー。
たっぷりとした紙厚と柔らかさを兼ね備え、一般A2マットコート紙と比較すると紙厚は約2倍。メリハリ感あふれる白さ。素材感を追求した肌合い(コート紙にはない質感)。若干の表面塗工によって印刷再現性を向上させました。
ページ数の多い作品でも開きやすく、ページ数が少ない作品ではボリューム感を演出。文字の可読性が高く、メリハリのある印刷上がりが期待できるので、落ち着いた紙面が求められるムック本や書籍、雑誌類に最適です。
2012年2月発売 日本製紙石巻工場 特抄品
2011年3月11日の津波被害から復興後 新発売されました。
【モンテルキア】日本製紙石巻工場復興支援商品
モンテシオンの姉妹品として2012年9月発売。
嵩高ラフマット紙としてトップクラスの白さを誇る多機能ペーパーです。
すっきりとした白さで若干の表面塗工を施しており、可読性や印刷適性に優れた効果を発揮します。また、柔らかでありながら通常A2マットコート紙と比較すると紙厚は約1.5倍あり、経済性もよく、さまざまなページものに適しています。
上質紙ベースで退色に強く保存性に優れています。
ということで、ここまでアレコレと『パピルプラス』の紹介をしてきましたが、
「やっぱり現物を見たい!」
――ですよね~。
大丈夫です。各商品は『page2018』にて展示いたしますので、会場に足をお運びいただければご覧になれます。また、勿論、弊社には見本帳を常時備えておりますので、お近くにお越しになった際は、気軽にお立ち寄りください。お待ちしてま~す!