ダンボールの戌がご挨拶 謹賀新年!

下部の平台車は本製品とは別です(便宜上、製品を載せているもの)
下部の平台車は本製品とは別です(便宜上、製品を載せているもの)


新年明けましておめでとうございます。

「紙」をキーワードに、「あんなこと、こんなこと」を書き連ねている当サイトも、おかげさまで二年目を迎えました。
スタート当初は、まとまりのないように見えたそれぞれの記事が、こうして数が増えてくると徐々にカテゴライズされてきて、中には”シリーズもの”と呼べるような記事も出てきたり……。
今年も、少しでも皆様のお役に立つような、皆様に楽しんでいただける記事をアップしていきたいと思っております。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

さて、新年お初の記事ですが……。
平成30年は戌年。
ということで、戌にまつわる記事をアップしたいと思います。

右の画像をご覧ください。
犬は犬でも、ダンボール犬!

なんと、このダンボール製の犬は「中古文具の回収犬」として開発されたものなのです。(ある企業からの依頼に基づき弊社にて開発したもの)


「ん? なんだそれ?」
そう思われた方も多いのではないでしょうか。

開発の経緯を簡単にご紹介しますね。

数年前のある日、日頃よりお取引のあるI社の総務関係のご担当者さんとお話をしていた時のことです。

I社「そういえばさぁ、シオザワさんて文具の中古品とかどうしてるの? 文具の中古品って、みんなの机とかキャビネットとかに眠ってたりするじゃない。あれって結構な量があるはずで、ウチでは総務部に回収BOXを置いてるんだけど、大して集まらないんだよねぇ……」

シオザワ「そうですか……。じゃあ、BOXを置いていても集まらないんでしたら、こちらから集めにいきましょうか」

I社「へ?」

シオザワ「ご担当者さんが集めに回るというのも大変ですし、何だか社員さんにプレッシャーを掛けているみたいでちょっとどうかと……。なので、代わりに”回収ロボット”とか”回収犬”に回収させてみたら面白いかと……」

I社「へ?」

シオザワ「素材はリサイクル、リユース感を出すためにダンボールを使って、それにキャスターを付けて各フロアを回してみてはいかがでしょうか」

I社「おぉ、それいいかも!」

 

ということで、こんなロボットと、こんな犬を作ってしまいました。

 

実は、ロボットにはロボットの、犬には犬の製作苦労話がわんさかあるのですが(笑)、今日は戌年の年初ということで「回収犬」に絞ってお話をしたいと思います。(ロボットについてはまたの機会にお話しいたします)

まず、この犬、当然のことながら素材のほとんどがダンボールになっています。
画像では見えていませんが、底の部分に木板とキャスター4個が付いていて、押せば動くようになっています。それ以外は全てダンボールです。ですので、強度を出すためにあれこれと工夫をこらしています。(折り加工などなど)

胴の上からは、ファイルなどの大きいモノを入れられるようにしてあり、且つ胴の横には4つの引き出しBOXが備えられていて、それぞれにクリップ、ペン、etc と分けて収納できるようになっています。画像ではわかりづらいですが、引き出しを4つ設けるために結構凝った作りになっているんですよね~。

更に、まさか!の本物の首輪まで付いています。
ペットショップに行って購入してきたんですよ、コレ。

しかも、
実はこの回収犬、全部で6種あるんです。

 

違いがわかりますか?
鼻の形状、目の雰囲気、耳の付き方などがそれぞれで違っているんです!
I社様から、まさかまさかの「柴/ウェルシュ・コーギー・ペンブローク/オールド・イングリッシュ・シープドッグ/オーストラリアン・キャトル・ドッグ/エアデール・テリア/ビーグルの6種別々に作ってもらいたんだけど…」とのアンビリバボーなご依頼。正直に申し上げると、それを聞いた時「目が点」になりました。(笑)

何とかそれなりに似せて作った”つもり”なんですけど……。
どれがどれかわかった方はご一報ください。

ちなみに、最初はお試しでロボット1体を作りました。それを1ヶ月I社さん内で回してみたところ、かなりの量の中古文具が集まり、仮にそれら全てを新品で購入したとすると、ロボット1体を製作するコストが十分にまかなえるという結果になったのです。その後、それを踏まえて引き続き支店用・営業所用のロボットと犬を製作して、最終的には、ロボット7体、犬8体を製作しました。

きっと、どのロボットも犬も、各所で”イイ仕事”をしてくれたことと思います。

あの時、私どもの「ダンボールで回収ロボット、回収犬を作りましょうよ」との突拍子もない(?!)提案に対して、「それ、いいかも!」と乗っていただいたI社さんには改めて感謝申し上げます。ありがとうございました!

もし皆様にも「どうしようかな?」と思案されていることがございましたら、私どもにお声かけください。解決できるかどうかはやってみなければわかりませんが、少なくとも何らかのヒントはお示しできると思っております。

ではでは、
改めて、

本年も宜しくお願い申し上げます!